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2019年2月18日 (月)

指輪 7-5

「ごめん

美希だからこれで終わりにしてもらえたが、迷惑にも程がある。

社会的に人生が終わるような失態をする前に何とかしないと、と今までとは違う意味での情けなさを感じていた(と言いつつ余談ではあるが、その後も飲みすぎると全裸で寝る事を繰り返した。しかしどれだけ酔っていても、自分のテリトリーか否かは分かっているらしく、友人の家などの外でした事は一度もなかった。まあ、自宅以外ではまず寝ないのだが)

下着は新しいのを出し、後は手身近にあった物を手繰り寄せて着ながら、美希の話を聞いた。

「夢をね、見たんだ」

ポツリポツリ話す後ろ姿に、少しはにかんでいる様子が伺える。

「子供の頃の夢。

私と徹君で遊んでいたんだけど、徹君いなくなっちゃって。

探していたら、こっちだよって教えてくれる人が来たの。

知らないお兄さんなんだけど、不思議と何のためらいもなくついていったわ。

真っ暗だったんだけど、まわりに私と徹君の今までの事が写真みたいに見られたから、怖いとかもなくてね。



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