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2018年4月16日 (月)

指輪 5-1

巡演の関係もあり、「月の石」に行く日はそれからしばらくたった、桜がちらほら咲く頃になった。

話はカレーを食べた次の日に持ちかけたので、行くまでの間に治ってくれたらと真剣に思ったが、それは叶わなかった。

その間ずっと、自分の立ち位置が不明瞭な事に苛立ち、戸惑い続けるオレ。

なのに、いつまでも好転しない状況に、周囲は今後の事も考え始めていた。

それは、もしこのままだったらどういう未来になるのかという、オレにも決断を強いてくるプレッシャーであり、しかもそれは無言ではなく有言で。

ジョーンさんに急用ができたので、オレが美希と一緒に留守番をしていたときの、学校から帰ってきた美希の妹の心子との会話。

美希はのんきに昼寝をしている。

心子はちゃっかり解けない宿題を聞いてくる。

脇には直前まで飲んでた紅茶のカップとスイーツの皿。

そんな中での、完全に不意打ちだった。

「お互いにお互いを見てないんだね」


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